2012年11月05日

奄美群島の黒糖政策と倒幕資金 出版 沖永良部島

奄美群島の黒糖政策と倒幕資金 出版 沖永良部島

南方新社からのお知らせを転載します。
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奄美・沖縄に関心をお持ちの皆様へ

「討幕資金は上海貿易」の新説の行方を探る――。

先田光演著『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』および
知名町教育委員会編『江戸期の奄美諸島』
刊行のご案内


冠省
平素は、図書出版南方新社の出版活動にご理解、ご支援いただきましてありがとうございます。
 この間、維新を担った薩摩藩の財源についての論争が繰り広げられていました。『江戸期の奄美諸島』(南方新社、2011)に掲載された座談会で、原口泉氏が「黒砂糖の収益なんて、(薩摩の倒幕資金としては)もうとるにたりません。(略)基本的な収入は、上海貿易からの収益です」と発言されたのです。
 これまで黒糖が維新の原動力になったことは、当たり前のことと認識されてきました。しかし、体系的に史料を研究した論考はありませんでした。近日刊行の『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』は、先田光演氏が奄美の黒糖の重要性を初めて諸史料を分析して解き明かします。両書とも併せてご案内します。

先田光演著『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』、定価2,625円のところ、2,000円(税込)
知名町教育委員会編『江戸期の奄美諸島』、定価2,625円のところ、2,000円(税込)

 この注文票にてご注文の場合は、1)特別価格、2)送料無料、3)郵便振込用紙同封にてお送りいたします。

よろしくご検討ください。

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 注文票

 書名:『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』
 冊数:定価2,625円(税込)のところ、
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 書名:『江戸期の奄美諸島』
 冊数:定価2,625円(税込)のところ、
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なお、今後新刊の案内が不要の方は、お手数ですが、返信にてご一報下さい。

1.『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』について

■概要
タイトル:『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』
著  者:先田光演
仕  様:A5判
ページ数:162ページ
発行所 : 南方新社
定  価:定価(本体2,500円+税)

■内容(「本書の刊行に当たって」より)
 本書は、明治維新の中核を担った薩摩藩の財源のなかで、特に奄美諸島から得た黒糖の重要性について、はじめて諸史料を元に解き明かしたものである。これまで黒糖が維新の原動力になったということは、なかば当たり前のこととして認識され、記述されてきた。しかしながら、体系的に史料を研究した論考はなかったと言っていい。その意味では、本書は奄美諸島の歴史研究、さらに言うならば幕末から明治初期にかけての日本近代史の研究に確固とした道筋を拓くものである。
  本書によって、奄美諸島および貢納された黒糖の果たした役割が、近代日本の成立に、いかに大きなものであったかがあらためて理解できよう。
 ここで、著者が本書を執筆することになった直接のきっかけに触れざるを得ない。南方新社が二〇一一年に刊行した『江戸期の奄美諸島』(知名教育委員会編)の座談会でなされた原口泉氏の発言である。そこには、「黒砂糖の収益なんて、(薩摩の倒幕資金としては)もうとるにたりません。(略)基本的な収入は、上海貿易からの収益です」とある。同書中の別な座談会では、このテーマについて「そんな資料を見たことがないので、それも課題ですね」(弓削政己)、「私は不明にしてよく分かりません」(豊見山和行)と、原口氏の発言の史料的根拠に疑問が提示されていた。
  いずれにしろ、座談会での発言であれ、これまでの通説を覆す重要な発言を奄美の歴史研究者として看過できなかった、という著者の痛切な思いが本書を生んだのである。『江戸期の奄美諸島』もあわせて、手にしていただきたい。 
                  図書出版南方新社 編集部

■目次より
本書の刊行に当たって
プロローグ―砂糖政策の新旧説―
奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金その一~その五
史料編

■著者紹介
先田光演(さきだ みつのぶ)1942年10月、鹿児島県大島郡和泊町国頭生まれ。1965年、鹿児島大学教育学部卒業。同年より鹿児島県内の小中学校に勤務。2003年に和泊中学校校長を最後に退職。現在、えらぶ郷土研究会会長。主な著書に『沖永良部島のユタ』(海風社・1989)、『奄美の歴史とシマの民俗』(まろうど社・1999)、編著書に『与論島の古文書』(与論町教育委員会・2011)2.『江戸期の奄美諸島』について

■概要
タイトル:『奄美諸島の砂糖政策と倒幕資金』
編  者:知名町教育委員会
仕  様:A5判
ページ数:316ページ
発行所 : 南方新社
定  価:定価(本体2,500円+税)

■内容
 1609年、薩摩島津氏は琉球を侵攻した。以降島津氏は、琉球を支配下におき、奄美を直轄の植民地とした。それから400年を経た2009年、はじめて琉球列島の住民が琉球侵攻を語り始めた。 そして江戸期、奄美諸島はどういう状況にあったのか。第一線の研究者が、最新の知見からあぶり出す。

■目次より
第一章 琉球侵攻四〇〇年シンポジウム「〈琉球〉から〈薩摩〉へ」
第二章 座談会Ⅰ「薩摩からみた、近世奄美諸島」
第三章 座談会Ⅱ「琉球からみた、近世奄美諸島」
第四章 朝鮮半島に漂着した薩摩藩士と沖永良部島民 
第五章 沖永良部島の歴史と記憶
第六章 薩摩藩琉球侵攻時の琉球尚寧王の領土認識について
第七章 琉球処分と奄美諸島

■著者紹介
知名町教育委員会編
◎原口 泉(志學館大学人間関係学部教授)
◎豊見山和行(琉球大学教育学部教授)
◎池内 敏(名古屋大学大学院文学研究科教授)
◎弓削政己(奄美市文化財保護審議会会長)
◎高橋孝代(沖縄大学准教授)
◎前利 潔(知名町教育委員会)

図書出版南方新社
向原祥隆
〒892-0873鹿児島市下田町292-1
TEL099-248-5455FAX099-248-5457
info@nanpou.com


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Posted by ウミガメ44 at 06:34│Comments(0)沖永良部島の歴史
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